ikukmen of the year

明治大学 国際日本学部

「イクメン大国」と呼ばれる北欧の国々。男女平等の社会が進み、男性が日常的に育児を行っています。
子育てを支援する制度が充実していて、男性が育児休暇を取得することは当たり前。まだまだ男性が育休を取りづらいと言われる日本にとって、北欧の社会を理解することは、男性が育児に参加しやすい環境づくりのヒントになるのでは?と考え、イクメンオブザイヤー実行委員会は、日本と北欧を中心とした比較社会システム研究者である明治大学 国際日本学部の鈴木 賢志教授に協力を依頼しました。

そして2018年秋、毎年北欧へ現地調査に行っているという鈴木ゼミのみなさんとともにスウェーデンへ!学生たちが学校やお宅へ訪問し、それぞれ立場の違う「イクメン」たちにインタビューを行いました。
リアルな声から見えてきたのは、スウェーデン男性のふだんの働き方や育児への意識の高さ。日本とはどのように違うのか、たくさんの発見がありました。ここでは、インタビューの様子をたっぷりお届けします!

明治大学
明治大学国際日本学部 鈴木賢志教授
明治大学国際日本学部は、日本と世界をつなぐ人材の育成を目指しています。
私たち鈴木ゼミでは、その対象を特に北欧諸国に絞り、毎年実際に現地に行って、日本の良さを北欧の人々に向けて発信するとともに、北欧諸国の経験や考え方から日本が何を学ぶことができるかを研究しています。
「イクメンオブザイヤー2018」への協力という貴重な機会を得て、日本とは全く異なるスウェーデンの父親の育児の実態にふれ、学生たちが、自分の生き方、そして日本の将来について考えることができたのは、大きな収穫であったと思っています。

スウェーデン男性の育休取得率(2017年度)

83.1%
(母親の取得者数に対する父親の取得者数の割合)

現在スウェーデンでは、父親と母親あわせて480日(約16カ月)の
有給育児休暇を取得することができます。

ちなみに日本は…

5.14%
(2015年10月1日から2016年9月30日までの1年間に配偶者が出産し、
2017年10月1日までに育児休業を開始した人(申出をしている人を含む)の割合

北欧イクメン調査結果(仮)

スウェーデンで育休を取得した男性の人数の推移 スウェーデンで育休を取得した男性の人数の推移

育児休暇を取得した男性の人数
(育児休暇を取得した女性の人数を100として)

父母の働き方に関する意識

Q. 小学校入学前の子どものいる家族にとって、家庭と仕事の
あり方として最も望ましいのはどれだと思いますか。
A. 母親は家にいて、父親はフルタイムで働く

北欧:10.4

日本:57.8

注:北欧はアイスランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの平均。
資料:ISSP(国際社会調査プログラム)2012の調査結果をもとに作成。

父親が育児に費やす時間

北欧 日本
10.1
時間
2.5
時間

注:北欧はスウェーデン、ノルウェー、フィンランドの平均。
資料:OECD based on data from National Time Use Surveysをもとに作成。

スウェーデンのビックダディから学ぶ!子供との過ごし方

家事はいつも女性がしているという人の割合 家事はいつも女性がしているという人の割合

Q. お宅では、●●はどなたがしていますか。
A. 「いつも自分」という女性回答者と、
「いつも相手」という男性回答者の割合
食事のしたく 洗濯 掃除
  • 17.0%
  • 37.5%
  • 14.8%
食事のしたく 洗濯 掃除
  • 59.5%
  • 64.2%
  • 47.4%

注:北欧はアイスランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの平均。
資料: ISSP(国際社会調査プログラム)2012の調査結果をもとに作成。